夏の暑さは年々過酷を極め、今年も熱中症にかかる人が続出しています。
8月に入り、熱中症で搬送された人の人数は、昨年の同じ時期をすでに上回っています。
ひどい場合は命にかかわることもある熱中症。
猛暑に負けないためには、健康な身体づくりに加え、しっかりとした予防策が必要です。
ところで近年、熱中症対策には水分だけではなく、塩分補給も大切、と言われるようになりました。
夏は塩タブレットや塩飴をいつも持ち歩いている、という人も少なくないはずです。
猛暑により、汗を大量にかくと、汗とともにミネラル分が失われます。ミネラルの中には、塩分も含まれています。この状態で水分だけを摂ると、血中の塩分濃度が大幅に低くなります。これが、熱中症の症状のひとつ「熱けいれん」を起こす原因になるのです。
また、水分で薄まった体液の濃度をもとに戻そうとして、身体は水分を体外に排出しようとします。すると、水を飲んでいても脱水になる、という奇妙な状態になってしまいます。
これらを防ぐために、水分と塩分両方摂ることが必要なのです。
ちなみに、熱中症対策に最適な塩分濃度は、0.1~0.2%と言われています。
経口保水液やスポーツドリンクを飲んで、ミネラル分を補うのも良いですが、ここでは伝統的な日本の保存食「梅干し」をおすすめします。
先人からの知恵で「夏バテには梅干しがよい」というのを聞いたことがある方もいるでしょう。言い伝え通り、梅干しは夏にうれしい効果がもりだくさんです。
まずは塩分。梅干し1個には、約2gの塩分が含まれています。熱中症対策のための塩分濃度は0.1~0.2%ですから、水1リットルに対して梅干し1個、という計算になります。
日本人は塩分を摂りすぎ、と言われますが、1日の塩分摂取の目安は、男性9g、女性7.5gです。
食べ過ぎは禁物ですが、梅干しであれば1日1個を毎日食べてもそこまで多い塩分量にはなりません(もちろん、他の食品で摂取する分も考慮しなければいけませんが…)
夏は汗で水分が失われることによって、血液の粘度が増し、血栓ができやすくなる季節です。動脈硬化や脳梗塞などの危険な病気も、夏に多いと言われています。
梅干しには、血液をサラサラにする効果もあります。とくに梅干しを加熱することによって、血液が固まるのを防ぐ成分「ムメフラール」が作られ、よりサラサラ効果が高まります。
梅干しの酸っぱさは、暑さでダレた身体をしゃきっとさせてくれます。
酸っぱさの元は「クエン酸」。疲労回復効果でおなじみの栄養成分です。クエン酸には、疲労の原因になる乳酸を分解する働きがあります。
このほか、筋肉の動きを活発にする「カリウム」も豊富です。これが不足すると、筋力がダウンするため、疲れを招きやすくなります。
梅干しを食べると、独特の酸味と味わいのおかげで、唾液がよく出ます。また、胃酸の分泌も促すので、胃腸の動きを活発にします。
暑さで食欲がいまいち出ないときにも、梅干しを使った料理なら、さっぱりとおいしくいただけますね。
前述のとおり、梅干しは唾液の分泌を活発にしてくれます。そして、この唾液に含まれるのが、若返りホルモンと呼ばれる「パロチン」という物質です。
パロチンは成長ホルモンの一種で、新陳代謝を活発にする働きがあります。お肌のターンオーバーを促してシミやシワを防ぐ、骨や歯を丈夫にする、抜け毛をおさえる、など、絶大な美容効果が期待できます。
強い紫外線、汗やホコリで、ダメージを受けた夏のお肌にも、梅干しはベストな食材です。
そのままでも手軽に口に入れられるのは、梅干しの良いところです。例えば暑い季節は、麦茶と一緒にお茶うけに、なんていかがでしょうか。
麦茶にもミネラルが含まれるので、梅干しの成分とダブルの効果で、夏に強い身体づくりに役立ちます。
仕事の合間、なんとなく疲れて口寂しいときに、気分転換に食べるのもよいでしょう。酸っぱさが心地よい刺激になって、すっきりリフレッシュできます。
調味料として、料理に使うのもおすすめです。カツオや昆布のだし汁に梅干しをそのまま入れて、崩しながら飲むと、酸味がさわやかな一品になります。
梅干しを加熱することで増える健康成分もあるので、魚を煮るときに加えたり、炒め物に使ったりなど、味付けにもどんどん活用しましょう。
梅干しの持つ美容・健康効果はかなり幅広いですが、とくに猛暑の季節には、強い味方になってくれます。
そのうえ、買ってすぐそのまま食べられる、という手軽さも魅力のひとつです。この夏は梅干しを積極的に取り入れ、熱中症、夏バテ知らずの身体をめざしましょう。
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